状態
日本ではすぐには手に入らないコレクターさんの方の参考書です。
ディプレッショングラスとは、主に20年代後半から40年代初頭に製造されたもので、ブランドとしてはフェデラルグラス、マクベスエバンス、ホッキンググラスカンパニー(のちのアンカーホッキング社、ファイヤーキングの製造元です)が有名です。恐慌時代に製造されたこれらのガラス製品は気泡や型痕が目立つものが多く、お世辞にも高品質といえるものではありませんでした。オートミールなどの食品を購入すると無料でついてきた大量生産の食器として知られていますが、アメリカ市民が貧困で苦しんでいた暗い世相でしたので、きれいな色合いのガラス製品がおまけとしてついてくることで、家庭の財政をほんのちょっと楽にしたと同時に、気持ちも少しだけでも明るくしたのではないか、とも言われています。そろそろ100年を経過し、アンティークとなるディプレッショングラスも出てきますが、現在アメリカではディプレッショングラスの価値は非常に高騰しており、ほとんどがファイヤーキングなどのミルクグラスよりも高額で取引されています。こちらの参考書は大体の価格の目安がわかり、全ページカラーの写真が掲載されているので(それとともにレア度もわかります)非常に見やすい作りになっていると思います。
ビンテージの本なので、お写真でご覧頂ける程度の軽い汚れや折れ、皺、水痕、また前のオーナーの名前の記載やボールペンなどによるマイナーなライン記載などの劣化があるかもしれませんが、特に気になるものはお写真でもご確認頂けます。特に記載がない場合は、実際の読書の際に不備はありません。全体的な使用感も薄めです。
ハードカバー
サイズ 221ページ、本のサイズ自体はお写真でもご確認頂けます。