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アメリカン・コレクタブル
<コレクタブルとは何でしょうか?>
コレクタブルとは正確には製造から100年未満のアイテムを指します。米国でコレクタブルといいますと、切手、コイン、ベースボールカードなど、日本でもなじみのあるアイテムから、シリアルナンバー(通し番号)のついた現行のアイテムでもコレクタブルとして認識されます。つまり、人が収集したくなるアイテム、それがコレクタブルであり、必ずしも古いものである必要はありません。
<アメリカの食器でコレクタブルというとどんなものがありますか?>
ミルクグラスだけをあげますと、既に皆さんがご存知の「ファイヤーキング」「パイレックス」「ヘーゼルアトラス」「フェデラル」「グラスベイク」「マッキー」などは日本でも有名なコレクタブルですが、米国ではまた異なるコレクタブルも人気です。
例えばフェントン。あまりなじみのない名前かとは思いますが、フェントンは現存するガラス製造会社であり、実用品というよりも、装飾品としてのミルクグラスを多く製造しています。その他にも米国では Westmoreland Specialty Glass Company, U.S. Glass Company, L.E. Smith Glass Company, Indiana Glass Company, Boston and Sandwich Glass Company, Duncan Glass, Fostoria Glass Company, Belknapなど、さまざまなブランドがコレクタブルを製造しているガラス製造会社として認識されています。
また、ミルクグラスだけではなく、世界恐慌時に大量に生産されたディプレッショングラス(ファイヤーキングのアイテムでも、このディプレッショングラスに含まれるものがたくさんあります)やエレガントグラス(フェントンやキャンドルウィックが例として挙げられます)も、とても人気の高いコレクタブルのうちのひとつです。
日本で人気のコレクタブルや歴史、またその背景についてはすでにたくさんの雑誌や本により紹介されていますので、ここでは繰り返しませんが、ご質問等ございましたら、お気軽にご連絡下さい。すぐに答えが出ませんものでも、必ず研究結果をご報告致します。
アメリカン・コレクタブル食器の扱い方
<ファイヤーキングやパイレックスなどは耐熱食器とのことですが、オーブンや電子レンジにいれてもいいのでしょうか。また食器洗浄機の使用はどうでしょうか?>
アイテムによってやや異なりますが、基本的に弊社のベイクウェアのカテゴリでご紹介している商品はオーブン並びに電子レンジでのご使用が可能です。またマグやボウルなどの他アイテムも、刻印に「Oven Proof」「Heat Proof」「Heat Resistant」「Microwave Safe」などの記載がある場合もオーブン・電子レンジで使用可能です。
但し、マグなどに多く見られる金縁の食器は電子レンジにはいれることができません。また、どのようなガラス食器(耐熱食器含む)も突然の温度変化には弱いため、たとえベイクウェアでも、素手で触れないほど熱いローフパンをすぐに水につけると、ほぼ確実に割れてしまいます。熱くなったガラス食器は常温に戻るまで待ってからの洗浄が必要です。
更に非常に高価なコレクタブルなどは、オーブン・電子レンジの使用を控えられることをお勧め致します。また食器洗浄機のご使用はプリントロスやペイントの薄れの原因となります。
アンカーホッキングやパイレックスなど、アイテムによってはコンロの上で使用可能なものもあります(パーコレーターなど)。パイレックスの場合だと「フレームウェア」の刻印があるものは直火でご使用頂けるアイテムです。
おおまかな「使用上の注意」をご紹介致しましたが、個々のアイテムによってやや使用上の注意が異なる場合がありますため、ご不明な点、ご不安な点などございましたら、どうぞお気軽にご質問下さい。
<デッドストックの食器を箱から出して、テーブルに置いた途端に割れてしまう、という話を聞いたことがありますが、本当でしょうか>
年代の古いガラス製品購入の際に覚えておきたいのはガラスにも「寿命」があるということです。ラベル付きのミントアイテムを購入したのにも関わらず、1、2度使用したらヒビが入ってしまった、という現象もガラスの寿命が原因です。残念ながらこの寿命をはっきりと見抜いたり、避けたりすることはできませんが、ストレスクラックや劣化線のあるものはこの寿命による破損の可能性が高くなるかと思います。