状態
こちらのワッペンは大体1950年代から60年代のものと思われますが、非常に良いコンディションです。特筆すべき劣化があればお写真でもご覧頂けます。
ハンドメイドやリメイクだけではなくアメリカンヴィンテージ&ワッペンがお好きな方にもお勧めしたいアイテムです。
サイズ お写真でご覧頂けます。
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<レターマンジャケット&カーディガンについているワッペンンの背景について>
皆さんはレタードカーディガンやレターマンジャケット、という言葉をご存知でしょうか。時々日本のファッション誌にも出てくる言葉ですよね。でも実はこれがいったいどんなものかをご存知の方はあまりいらっしゃらないかもしれません。
レタードカーディガンやレタードジャケット(レターマンジャケットとも呼ばれます)にはお写真でご覧頂けるような学校の頭文字をとった大きなアルファベットのワッペンがついています。ところがあまり日本では知られていないのはここからで、アメリカの高校と大学ではこのワッペンは購入するものではなく、運動部の1軍レベルのチームに所属する生徒(高校であれば11年生と12年生、大学であれば3年生と4年生)のみが部活の顧問から「付与」されるもの。このレターをもらうには、高校や大学で、ある程度の良い成績をキープしつつ、部活の1軍であることが条件で、これをもらった生徒は「文武両道の優秀な生徒」ということになります。
学校の人気者と言えば、やはりこの文武両道の優秀な生徒たちなので、ほとんどの生徒がこのレターをゲットするためにがんばります。現在ではレタードカーディガンはほぼ姿を消し、今の高校生や大学生は袖部分が革でできたスタジアムジャンパーの形のジャケットにワッペンをつけているのですが、このジャンバーが300ドル〜500ドルの結構なお値段。ただ、高学年になって人気者になるにはレターをつけて、このジャンパーを着て登校したいところなので、まず生徒はレター(ワッペン)の付いていないジャケットを購入します(強制ではありません。あくまでも買いたい生徒だけが購入します)。そして1,2年生はレター無しのジャケットを着用して、3年生まで過ごし、レターがもらえる日を待つわけです。
ちなみにスポーツが得意な生徒になると、色々な部活をかけもちするので(アメリカは季節にやって部活動の内容が変わるため、日本のようにずっと野球をやり続ける、ということはありません。大体1年に4回部活動の内容が変わります)、このレターを複数つけているケースも学校によってはあるようです。
今はシンプルなおしゃれグッズとして、ハーバードやスタンフォードなど、有名な学校の頭文字が大きく書かれたトレーナーやジャケットなどが一般向けに販売されていますが、このレターは本来ファッションなどではなく生徒たちに与えられた名誉ある称号、ということになります。
ちなみにどんな小さな町にもこのジャケットをはじめ、学校用のTシャツやトレーナーを販売しているスポーツ洋品店が存在するのですが、ジャケットにワッペンを縫い付けるときは、必ずこのスポーツ用品店へ依頼する習慣がアメリカにはあります(またワッペンをつける費用も高いのですが・・・)。